な動物
小峰慎也
先でもてあそんでいた
で電池が切れた
音といっしょに
いう印象
が目がねをかけた人たち
あるうちに着いた
を強制され
せ」と紙でまわってきた
をまわせたが
まわせなくて
になってしまったのだ
隠してしまって
(社長には)
を見せておいた
れてきた
れに
が得意だろう
足をのばすとか
るったあと
練習
詩誌情報
ガールズワンダーランド
タケイリエ
雨がふるたび増えてゆく
のびてゆく
ひねくれてゆく
ひねもす成長する
植物のつぼみのようにまるまるとふくらみ
あらゆるものを友にして健全に濡れる
街路樹のとなりをてくてく歩き
地下道にずるずる潜ってゆく
暗いところは素晴らしいので
うっかり芽を出しそうになるかわりに舌をのばす
(カワイイ と褒めちぎられる)
きもちわるい日本語が
マラリアみたいに蔓延している世界では
わたくしたちのささくれだちも感じられない
灰色に冷えた海岸線に寝そべる
あのまるまる肥えたオットセイのために
ぴちぴちした小魚になったりもする
真昼の闇のなか不満にみちた水槽では
わたくしたちの泳ぎはいつも足りない
だからきゅっと首を絞めて「かたち」に整って
ならんでまえへならうふりして舌をのばし
みひらかれた眼を包んだ静物になる
にぎやかに汚れたテーブルで
傍観と冒険をひとしきり溶かしたあと
わたくしたちは沸騰する